今回は、iPhoneからアンドロイドへの移行について解説していきます!
iPhoneは、2022年7月1日にApple Storeで値上げされたのを皮切りに、国内の携帯キャリアも次々にiPhoneの値上げをしました。
昨今の半導体不足・円安の影響を受けているとみられ、iPhone 13 ProやiPhone 13 Pro Maxなどのハイエンドモデルは、キャリアによっては25万円を超える機種もでています。
さすがに高すぎる!ということで、アンドロイドへの買い替えを検討されている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、iPhoneからアンドロイドへ乗り換えるメリット・デメリット、データ移行方法や注意点について詳しく紹介します。
アンドロイドへの買い替えを迷っているiPhoneユーザーの方は、ぜひ参考にしてください!
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iPhoneとアンドロイドの違い
当然ながら、iPhoneもアンドロイドも同じスマートフォンですが、簡単に言うと、
- iPhone・・・Apple社が販売しているスマホ機種のシリーズ名
- アンドロイド・・・「Android」OSを搭載したスマホ機種の総称
となります。
「iPhone」はスマホの機種名ですが、「アンドロイド」というのは機種名ではなく、”Android OS”を搭載しているスマホ全てが「アンドロイド」と呼ばれています。XperiaやAQUOS、arrowsなども「アンドロイド」になります。
「OS」とは?
「Operating System(オペレーティング システム)」の略称で、スマホを動かすための基盤となるシステムのことです。パソコンの「Windows」や「Mac」もOSです。
iPhoneの特徴
Apple社が製造・販売しているスマートフォンの名称で、Appleが開発した「iOS(アイ・オーエス)」という専用OSを搭載しています。
Apple社のスマホはiPhone一種類のみとなっており、iPhoneシリーズとして「iPhone13」や「iPhoneSE」など様々な機種が発売されていますが、全体的に「高額」な機種が多いのが特徴です。
Apple専用アプリストアの「App Store」や、Apple独自規格の「Lightningケーブル」など、OSに限らず関連サービスや付属品の全てをApple社が提供している、というのも特徴です。
アンドロイドの特徴
Google社が開発した「Android(アンドロイド)」というOSを搭載したスマートフォンの総称です。
様々なメーカーが製造しているスマホに「Android OS」が搭載されており、そのすべてを指して「アンドロイド」や「アンドロイド スマホ」と呼んでいます。
国内製のXperiaやAQUOS、海外製のGooglePixelやOPPOなど、製造メーカーごとに多種多用なスマホが販売されているのが特徴です。
アンドロイド用のアプリは「Google Play」というアプリストアからダウンロードできます。
iPhoneからアンドロイドに移行するメリット・デメリット
iPhoneからアンドロイドへ移行すると、価格面などのメリットがたくさんあります。
ですが、iPhoneとアンドロイドは搭載するOSや端末の仕様などが異なるので、移行するとなると当然デメリットも発生します。
iPhoneユーザーがアンドロイドに移行するメリット、デメリットは以下のとおりです。
- ①低価格帯の端末が豊富にある
- ②USB Type-Cケーブルに統一できる
- ③幅広いデザインから選べる
- ④iPhoneでは使えなかったアプリが使える
- ⑤SDカードに対応した端末がある
- ⑥Googleのサービスと相性が優れている
- ①iPhone専用アプリが使えなくなる
- ②データ移行できないアプリもある
- ③アップル製品との連携機能が使えなくなる
- ④端末によっては操作性・スペックが不十分な場合もある
iPhoneユーザーがアンドロイドに乗り換える場合は、これらについて理解を深めることで、「こんなはずではなかった」といった失敗を減らせるでしょう。
以下よりアンドロイドへ乗り換えるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
アンドロイドへ移行する”6つ”のメリット
①低価格帯の端末が豊富にある
アンドロイドは、低価格帯のスマホのラインナップが充実しています。なぜなら、様々なメーカーがハイエンドモデルだけではなく廉価版のスマホも販売しているためです。
また、低価格帯のスマホと聞くと「必要最低限の機能しかない」と思うかもしれません。しかし近頃では、価格面・性能面ともに優れたアンドロイドもあるのです。
例えば、ソフトバンクの「Redmi Note 9T」は本体価格21,600円(税込)という低価格ながら、6.53インチの大型ディスプレイ、約4,800万画素のメインカメラ、5,000mAhの大容量バッテリー、と機能性にも優れています。
もちろん、ハイエンドモデルと比較すると機能面で劣る部分もありますが、使い方に合わせて端末を選べるのはアンドロイドのメリットになります。
②USB Type-Cケーブルに統一できる
「USB Type-Cケーブル」とは充電ケーブルのことで、アンドロイドスマホのほとんどが「USB Type-Cケーブル」を採用しています。
「USB Type-C」は世界的にも主流となっているので、スマホだけでなくタブレットや様々な電化製品でも使われています。
では、iPhoneはというと「Lightning(ライトニング)ケーブル」というApple独自の充電ケーブルを採用しています。
「Lightning」と「USB Type-C」は、差込口の形が異なるので「Lightningケーブル」をApple製以外のスマホや電化製品に使うことはできません。
アンドロイドに乗り換えれば、スマホだけでなく、タブレット・家電製品を1本の充電ケーブルで充電できるようになるのです。
通勤通学時や、旅行の時など複数の充電器を持ち歩かなくていいのはメリットですね。
③幅広いデザインから選べる
iPhoneは、どことなく似たデザインのため飽きてしまった方もいるかもしれません。
しかしアンドロイドは、様々なメーカーから端末が発売されているため幅広いデザインから選択が可能です。斬新なデザインを楽しめるのもアンドロイドへ乗り換えるメリットといえるでしょう。
特徴的なデザインを持つアンドロイドといえば、折りたためる「razr 5G」や、曲線が可愛らしい手のひらサイズの「BALMUDA Phone」などがあります。
④iPhoneでは使えなかったアプリが使える
iPhoneでは、セキュリティ上の観点からApple専用のアプリストア「App Store(アップストア)」に登録されているアプリのみダウンロードできます。そのため、「野良(のら)アプリ」と呼ばれる、アプリストアで取り扱っていないアプリは使えません。
一方、アンドロイドは「Google Play」で配信されているアプリが利用できます。さらに、Google Playでは配信されていないアプリをインストールすることもできるのです。
例えば、人気ゲームの「フォートナイト」はGoogle Play・App Storeの両方から削除されていますが、アンドロイドならEpic Games公式サイトからダウンロードできるといった具合です。
このように配信元によっては、アプリストアを通さずに配布していることもあります。そのため、iPhoneよりも数多くのアプリから選択できるのがアンドロイドのメリットです。
⑤SDカードに対応した端末がある
iPhoneにはSDカードを挿入するスロットがありません。そのため、内部ストレージ容量が足りなくなったら、さらに容量の多い機種に買い替えるか、iCloudなどのデータ保存サービスを活用するしかありません。
長く使い続けるほど画像や動画が増えて、データの取り扱いに困った経験のある方もいるのではないでしょうか。
一方、アンドロイドにはSDカードを挿入できる端末もあります。そのような端末であれば、内部ストレージの容量は挿入するSDカードで増やせるため、写真や動画をよく撮影する方にとってはかなり便利でしょう。
なぜなら、SDカードはパソコンでも読み取れるため、動画データのような大きなファイルでも素早くデータ移行できるからです。
また、SDカードであればデータの保存・保管にも役立ちます。SDカードにスマホのバックアップデータを保存・保管することで、端末を故障・紛失した場合も安心です。
⑥Googleのサービスと相性が優れている
アンドロイドはGoogleが開発したOSのため、Googleが提供しているサービスと相性が抜群です。
例えば、Gmail・Googleマップ・Googleドライブ・Googleフォトなどが挙げられます。
ほかにも、Googleが提供している「スマートフォンを探す」も便利な機能です。アンドロイドを紛失した際に、位置情報機能がオンになっていれば大まかな場所を特定できるうえ、パソコンからの操作で着信音を鳴らすことも可能です。また、紛失した際にスマホのデータを見られないために、遠隔ロックやデバイスデータの削除もパソコンからできます。
アンドロイドへ移行する”4つ”のデメリット
①iPhone専用アプリが使えなくなる
iPhoneユーザーに人気の以下のアプリはiPhone専用なので、アンドロイドでは利用できません。
- Apple Pay
- iMovie
- FaceTime
- GarageBand
iPhone用のウォレットアプリ「Apple Pay」はアンドロイド非対応のため、移行する前に残高を使い切るなどの対策が必要になります。
このようなiPhone専用アプリを活用している方にとっては、アンドロイドへ乗り換えるデメリットは大きいでしょう。
②データ移行できないアプリもある
iPhoneとアンドロイドはOSが異なるため、同じアプリでもiPhone用・アンドロイド用に分かれていて、機能性・操作性が異なる場合があります。
そもそもアンドロイドに対応していないアプリもあるため、データ移行自体ができないこともあります。
さらにiPhoneで購入した有料アプリは、アンドロイドに移行できません。アンドロイドでもう一度買い直す必要があります。
ゲームアプリなどの課金データを引き継げるかどうかは重要なポイントですが、アプリごとに仕組みが異なるので、事前に各アプリの配信元に確認をしておきましょう。
③アップル製品との連携機能が使えなくなる
iPhoneの便利な点は、Mac・iPad・Apple Watchなどのアップル製品と連携することで、以下の機能を利用できることです。
- AirDrop
- MacにAirPlay
- Apple Pay
- 自動ロック解除
- 連係カメラ
- Sidecar 等
アンドロイドへ移行すると、これらの連携がうまくできなくなるため、アップル製品との連携機能を重視している方は注意が必要です。
④端末によっては操作性・スペックが不十分な場合もある
アンドロイドには様々なメーカーや価格帯のスマホが豊富にあることがメリットです。
しかし、利用目的によっては、操作性・スペックが不十分な場合もあるため、スムーズに操作できずイライラの原因になることもあります。
アンドロイドを購入する際は、価格だけではなくスペックの確認も大切です。初めてのアンドロイドであれば、今使っているiPhoneと同程度かそれ以上のスペックの機種を選ぶのが良いでしょう。
アンドロイドへのデータ移行方法
ここでは以下のデータ移行方法についてご紹介します。
- 電話帳/写真・動画/カレンダーの移行方法
・Googleドライブを使う方法
・データ移行アプリを使う方法 - 音楽データの移行方法
- LINEの移行方法
その他アプリのデータ移行についてはアプリごとに異なるので、面倒ではありますが、各アプリのサイトなどで移行方法をご確認ください。
それでは詳しいデータ移行方法を解説していきます。
電話帳/写真・動画/カレンダーの移行方法
電話帳/写真・動画/カレンダーの移行は「Googleドライブ」を使う方法と、「データ移行アプリ」を使う方法があります。それぞれの方法を解説していきますので、使いやすい方を選んでください!
■Googleドライブを利使う方法
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1. iPhoneにGoogleドライブをインストール
iPhoneでApp StoreからGoogleドライブをインストールします。インストールが完了したら、Googleアカウントでログインしてください。 -
2. Googleドライブにバックアップ
Googleドライブのメニューから「設定」を選択し、「バックアップ」をタップします。バックアップ先のGoogleアカウントに間違いがないかを確認してから「バックアップを開始」を押してください。 -
3. アンドロイドの端末をGoogleアカウントでログイン
アンドロイドをGoogleアカウントでログインします。するとバックアップが同期されてデータ移行が開始されます。もし、同期が開始されない場合は、Googleアカウント画面で同期をタップしましょう。 -
4. データの移行が完了したかを確認
アンドロイドの「電話帳」「フォト」「カレンダー」のアプリを起動して、データ移行ができているかを確認して完了です。
■データ移行アプリを使う方法
ソフトバンク・ドコモ・auなどの携帯キャリアがデータ移行アプリを用意しているので、普段Googleドライブを利用していない方などはこちらが便利です。
ここでは、ソフトバンクのデータ移行アプリ「かんたんデータコピー」を使った移行方法を解説していきます。
-
1. iPhone・アンドロイドともにアプリをインストール
以下のソフトバンク公式サイトから「かんたんデータコピー」アプリを、iPhone・アンドロイドの両方の端末にインストールしてください。 -
2. WiFiに接続する
iPhone・アンドロイド両方の端末ともWi-Fi機能をオンにします。また、データ移行の途中で電源が切れないように、電源は満タンに近い状態にしてから行いましょう。 -
3. 「かんたんデータコピー」を開く
iPhone・アンドロイド両方の端末で「かんたんデータコピー」アプリを開き、それぞれ「はじめる」ボタンを押します。利用規約に同意するとデータ移行が始まります。 -
4. データの移行が完了したかを確認
アンドロイドの「電話帳」「フォト」「カレンダー」のアプリを起動して、データ移行ができているかを確認して完了です。
音楽データの移行方法
iPhoneで購入した音楽データなどは、パソコンを経由してアンドロイドへ移行する必要があります。
おすすめの方法は、音楽データをパソコンのiTunesに一度保存してから、パソコンとアンドロイドを接続してiTunesから音楽データを移行する方法です。
引き継ぐ際のポイントは、アンドロイドの音楽アプリでデータを見つけやすくするために「Music」フォルダにデータを移行することです。
LINEの移行方法
国内でよく利用されているコミュニケーションアプリ「LINE」の引き継ぎ方法を解説します。
その前に、iPhoneからアンドロイドへ移行する場合、LINEのデータの中でも移行できるデータとできないデータがあるので事前に確認しておきましょう。
■LINEで移行できるデータとできないデータ
移行できる |
購入したスタンプは再ダウンロード可能 |
---|---|
移行できない |
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トーク履歴は直近2週間分しか移行できません。また、購入済みのLINEコインも移行できないので、事前に使い切っておいた方が良いですね。
それでは、LINEのデータ移行方法を解説していきます。
■「かんたん引き継ぎQRコード」を利用する方法
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1. LINEのバージョンを確認
iPhoneのLINEのバージョンを確認してください。もし最新バージョンでない場合は、アップデートしましょう。LINEバージョン12.10未満だと「かんたん引き継ぎQRコード」は利用できません。
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2. iPhoneでQRコードを表示する
iPhoneでLINEを開き、設定画面から「かんたん引き継ぎQRコード」をクリックすると、画面上にQRコードが表示されます。 -
3.アンドロイドでQRコードを読み込む
データを移行するアンドロイドでLINEを開き、「ログイン」を選択します。次の画面で「QRコードでログイン」を選択して、iPhoneで表示させたQRコードを読み込みます。 -
4.iPhoneの端末で本人確認
アンドロイドでQRコードを読み込むと、iPhoneの端末で本人確認を求められるので、iPhoneロック解除のパスワードを入力してください。 -
5.トーク履歴復元の選択
「トーク履歴を復元」画面が表示されたら『トーク履歴を復元せずに続行』を選択してください。「トーク履歴を復元せずに続行」を選択しても直近14日間分のトーク履歴は復元されます。 -
6.データ移行完了
以上でLINEデータ移行は完了です。アンドロイドのLINEを確認して、必要な情報が移行できているか確認しましょう。
この「かんたん引き継ぎQRコード」を利用したデータ移行方法のメリットは、直近14日のトーク履歴を移行できることです。
iPhoneからアンドロイドへ移行ですと通常はLINEのトーク履歴を残せませんので、2週間分と限られますが少しでも残せる方法となります。
【まとめ】移行は面倒だけどアンドロイドは魅力的!
iPhoneからアンドロイドへ移行するメリット・デメリットは以下のとおりです。
- ①低価格帯の端末が豊富にある
- ②USB Type-Cケーブルに統一できる
- ③幅広いデザインから選べる
- ④iPhoneでは使えなかったアプリが使える
- ⑤SDカードに対応した端末がある
- ⑥Googleのサービスと相性が優れている
- ①iPhone専用アプリが使えなくなる
- ②データ移行できないアプリもある
- ③アップル製品との連携機能が使えなくなる
- ④端末によっては操作性・スペックが不十分な場合もある
iPhoneとアンドロイドは、機能の違いや移行できないアプリがあるなど、簡単に移行するにはちょっと二の足を踏んでしまう所もあります。
ですが、年々高くなるiPhoneを使い続けることに限界を感じている方もいるのではないでしょうか。
アンドロイドの魅力は、様々な価格帯・デザイン・機能性の中から選べることです。
今ではiPhoneに負けないくらい高性能なアンドロイドが増えていますので、スマホ代を少しでも安くしたい方はこの機会にiPhoneからアンドロイドに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
ぜひ自分好みのアンドロイド探しを楽しんでみてください!