ドコモ、auからソフトバンクへ乗り換え(MNP)を検討している方に向けて、ドコモとauの違約金と、2年縛りについて解説していきます!
乗り換え(MNP)をする時に気を付けておきたいことの一つが違約金です。
違約金とはそもそも何なのか、いくらかかるのか、さらに違約金の負担を無くす方法もご紹介します!
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違約金とは?
「違約金」=2年契約の契約解除料
携帯電話業界における「違約金」とは、2年間の継続利用を条件とした「2年契約」の契約解除料のことを指します。
2年契約に加入すると基本料金が値引きされる、という特典が受けられます。
そのかわり、2年間の契約期間中に解約したり、他社に乗り換えたりすると「違約金」がかかるので、一般的に2年縛りと呼ばれたりします。
この2年契約の内容は、2019年10月の電気通信事業法の改正により大きく変わりました。
法改正で大きく変わった「2年契約」
ユーザーは、料金プランを申し込む際に2年契約に加入するかどうかを選べますが、加入すれば大幅に月額が安くなるので、加入するのが普通でした。
ただ、違約金の金額が大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)共通で9,500円(税込10,450円)と高額だったため、総務省から度々「2年縛りは行き過ぎた囲い込みだ」と指摘されていました。
そして2019年10月、総務省はついに契約解除料の上限を1,000円(税込1,100円)まで、2年契約加入時の値引きは170円(税込187円)までとする法改正を行いました。
この法改正に伴って、ソフトバンクでは2年契約自体を廃止し、違約金不要の新プランをスタートさせました。
ドコモとauは、違約金を1,000円(税込1,100円)に値下げし、2年契約加入時の値引き額を170円(税込187円)とする新プランを開始しました。
ただし、旧プラン加入者は新プランに変更しない限り、引き続き9,500円(税込10,450円)の違約金がかかるので、現在では加入しているプランによって違約金が異なるという、ちょっと複雑な状態となっています。
「更新期間」なら違約金はかからない
2年契約には「更新期間(更新月)」というものが存在します。
2年契約は自動更新「あり」と「なし」が選べます。
- ●自動更新あり
- 2年契約終了の翌月から新たに2年契約がスタートする。途中で自動更新なしに変更することも可能。
- ●自動更新なし
- 最初の2年間の契約が終了した翌月から自動的に2年契約なしのプランへ変更される。
自動更新「あり」にすれば、2年契約での割引特典がずっと続きますが、同時に2年縛りもずっと続いてしまいます。
そこで、2年ごとに3ヶ月間の更新期間が設けられていて、この更新期間中であれば解約や乗り換え(MNP)をしても違約金は一切かからないという仕組みになっています。
更新期間は、2年契約が終了する最後の月(24ヶ月目)から3ヶ月間となります。
↓↓2年契約と更新月のイメージ
自分の更新期間がいつなのかは、ドコモならMy docomo(マイ ドコモ)、auならMy au(マイ エーユー)で確認することができます。
ドコモの違約金はいくら?
ドコモでは2年契約のことを「定期契約」と呼んでいます。
2019年10月1日以降にスタートした新プランと、2019年9月30日までの旧プラン、どちらのプランで「定期契約」に加入しているかによって違約金の金額が異なります。
新プラン2019年10月1日受付開始 | 旧プラン2019年9月30日受付終了 | |
---|---|---|
違約金(契約解除料) | 1,000円 (税込1,100円) |
9,500円 (税込10,450円) |
加入時の値引き額 | -170円/月 (税込-187円) |
-1,500円/月 (税込-1,650円) |
ドコモ旧プランに加入中の方は、9,500円(税込10,450円)という高額の違約金設定になってます。
旧プランの「ギガホ」契約中の方が新プランに変えるには、プラン変更で新たに同じ「ギガホ」に入りなおす必要があります。
ドコモの2年契約加入状況を確認する方法
ドコモでは、新プランと旧プランで特にプラン名を変えておらず、料金などの中身だけを変えています。
ドコモの公式サイト上では旧プランのことを「ギガホ(2019年9月30日以前にお申込み)」というように日付で分けて記載しています。
ただ、さすがにそれでは分かりにくいという事で、契約中のユーザーには新旧が判別できるようにしています。
「My docomo」や請求書などに記載されているプラン名に「2」が付いていれば新プラン、ついてなければ旧プランです。
- ●「My docomo」での新プラン名称
- ギガホ2
- ギガライト2
- ケータイプラン2
- データプラス2
- キッズケータイプラン2
●ドコモの新プラン変更時の注意点
ドコモの場合、旧プランで定期契約加入中の方が新プランに変更したとしても、すぐに違約金1,000円(税込1,100円)にはならない場合があります。
契約期間の途中に旧プランから新プランに変更すると、料金プラン自体は新プランに変わりますが、契約期間はそのまま引き継がれます。
同時に違約金も引き継がれるので、次の更新月が来るまでは違約金は9,500円(税込10,450円)のままとなります。
この違約金を引き継ぐ方式はドコモだけなので、auは新プランに変わると同時に違約金も1000円(税込1,100円)に変わります。ソフトバンクも新プランに変わった時点で違約金は不要です。
auの違約金はいくら?
auの2年契約は、2019年10月1日からの新プランでは「2年契約N」、2019年12月25日に受付終了した旧プランでは「2年契約」と呼んでいます。
ドコモと同じく新旧どちらに加入しているかによって違約金の金額が異なります。
新プラン(2年契約N)2019年10月1日受付開始 | 旧プラン(2年契約)2019年12月25日受付終了 | |
---|---|---|
違約金(契約解除料) | 1,000円 (税込1,100円) |
9,500円 (税込10,450円) |
加入時の値引き額 | -170円/月 (税込-187円) |
-1,500円/月 (税込-1,650円) |
「2年契約」の方が「2年契約N」に変更するには、現在受付中のプランに変更をすればOKです。
「2年契約」が適用される旧プランは現在すべて受付終了しているので、現在auで受け付けている料金プランはすべて「2年契約N」での契約になります。
auの2年契約加入状況を確認する方法
「My au」で2年契約の加入有無と更新期間は確認できますが、「2年契約N」と「2年契約」のどちらに加入しているかはわかりません。
そのため、auでも加入している料金プランで判別する形になります。以下の2019年10月1日以降にauが開始したプランに加入していれば新プラン「2年契約N」での契約になります。
- ●auの新プラン名称/4Gスマホ
- データMAX 4G LTE
- データMAX 4G LTE Netflixパック
- ピタットプラン4G LTE(新auピタットプランN)
- auデータMAXプラン Netflixパック
- auデータMAXプラン Pro
- auフラットプラン25 NetflixパックN
- auフラットプラン20N
- auフラットプラン7プラスN
- ●auの新プラン名称/5Gスマホ
- データMAX 5G
- データMAX 5G Netflixパック
- データMAX 5G ALL STARパック
- ピタットプラン 5G
- ●auの新プラン名称/ガラケー
- ケータイシンプルプラン
- ケータイカケホプラン
- VKプランS(N)
- VKプランM(N)
●auの新プラン変更時の注意点
旧プランから新プランに変更する際に、機種代金の支払いが残っている方は要注意です。
「端末購入サポート」で機種代の割引きを受けている場合、新プランに変更すると割引きが適用されなくなります。
乗り換えるといくらかかる?
ドコモ、auからソフトバンクに乗り換える際には、違約金(契約解除料)の他に、ドコモまたはauに支払うMNP転出手数料と、ソフトバンクに支払う契約事務手数料が必要です。
具体的な金額は以下になります。
新プラン | 旧プラン | |
---|---|---|
契約解除料ドコモ最終請求で支払い | 1,100円更新月は0円 | 10,450円更新月は0円 |
MNP転出手数料ドコモ最終請求で支払い | 3,300円 | 2,200円 |
契約事務手数料ソフトバンク初回請求で支払い | 3,300円 | 3,300円 |
合計 | 7,700円 | 15,950円 |
新プラン | 旧プラン | |
---|---|---|
契約解除料au最終請求で支払い | 1,100円更新月は0円 | 10,450円更新月は0円 |
MNP転出手数料au最終請求で支払い | 3,300円 | 3,300円 |
契約事務手数料ソフトバンク初回請求で支払い | 3,300円 | 3,300円 |
合計 | 7,700円 | 17,050円 |
旧プランの方が、ドコモ・auからソフトバンクに乗り換え(MNP)をすると、違約金と手数料だけで約16,000円~17,000円ほどかかってしまいます。
上記の支払いは乗り換えた月の1回限りですが、通常の月額利用料金も当然かかりますので、乗り換えをした月はかなり高額の支払いが必要となってしまいます。
また、ドコモ、auで機種代金の支払いが残っている場合は、残りの機種代の支払いも必要となります。
違約金や手数料の負担を減らす方法
ドコモ、auからソフトバンクに乗り換え(MNP)時にかかる費用負担を減らす方法は3つあります。
- 更新期間中に乗り換える
- 新プランに変更してから乗り換える
- 現金キャッシュバックがある代理店で乗り換える
1. 更新期間中に乗り換える
更新期間中であれば、ドコモ、auともに違約金は0円になります。
ただし、更新期間は2年に1回3ヶ月間しかないので、タイミングが合わなければ更新期間がくるまで待たなければなりません。また、違約金は0円ですが手数料は発生してしまいます。
2. 新プランに変更してから乗り換える
事前にドコモ、auで新プランに変更してから乗り換えれば大幅に違約金を減額することができます。
減額はされますが、更新期間でなければ1,000円(税込1,100円)の違約金はかかるので、完全に0円にはなりません。
また、この場合も手数料は発生します。
ちなみに、ドコモに関しては新プランに変更してもすぐに違約金1,000円(税込1,100円)にはならず、プラン変更後、最初の更新月が来るまでは違約金9,500円(税込10,450円)のままなので注意が必要です。
3. 現金キャッシュバックがある代理店で乗り換える
ソフトバンクの代理店の中には、現金キャッシュバックがもらえるお店があります。
通常、ソフトバンクのキャンペーンは、機種代金の値引きや月額料金の値引き、というのがほとんどですが現金キャッシュバックがもらえるソフトバンク代理店を利用することで、金額によっては違約金だけでなく手数料もすべてまかなうことが可能です。
乗り換え時の負担を完全になくすには、この方法がベストといえるでしょう。
当サイト「スマホ乗り換えドットコム」では、ドコモ/auから、ソフトバンクのスマホに乗り換えなら、もれなく現金20,000円がもらえるキャンペーンを行っているので、違約金だけでなく手数料を全額払ってもおつりがきます。
さらに現金の支払いは乗り換え完了した翌週末に振り込みという最速払いなので、実際の違約金や手数料の支払い日にも十分間に合う、というのもポイントです。
↓↓スマホ乗り換えドットコムについてはこちらの記事を参考にしてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の内容をまとめると、
- 違約金とは「2年契約」解約時の契約解除料のこと
- ドコモ、auの違約金は加入しているプランによって変わる
- 2019年10月以降の新プランなら違約金1,000円(税込1,100円)。旧プランは9,500円(税込10,450円)
- 違約金の負担をなくすにはキャッシュバックキャンペーンを利用するのがベスト
となります。
ただでさえスマホの料金は分かりにくいのに、違約金や2年縛りについても考えるとなるとかなり複雑で面倒です。
とはいえ、損せずおトクに乗り換えるには大事なところですので、信頼できるショップスタッフと相談をしながらしっかり検討して乗り換えることをオススメします!