ソフトバンクの「データシェアプラス」は、スマホの容量(ギガ)をiPadなどのタブレット端末にシェアする(分ける)ことができるサービス。
ここでは、データシェアプラスの仕組みや対象となるプランなど分かりやすく解説していきます。
さらに「家族データシェア」と混同してしまいがちなので、家族データシェアとの違いも詳しく解説します。
データシェアプラスとは?
スマホ端末とタブレット等の端末間でデータを効率良く使用してトータルコストを抑えることのできるサービスです。
スマホのデータ通信容量をタブレットなどで使える
シェアする側の回線を「親回線」
シェアされる側の回線を「子回線」
と呼びます。親回線で契約しているデータ通信容量を子回線に分け与えることができるのが、この「データシェアプラス」というわけです。
「メリハリ無制限」は最大30GBをシェア可能
親回線側でソフトバンクの大容量プラン「メリハリ無制限」に加入すると、子回線に最大30GB/月のデータ容量をシェアすることができます。テザリングと併用する場合は、テザリングとデータシェア合わせて最大30GB/月まで。テザリングについてはコチラ
5回線までシェアが可能
親1回線につき最大5つの子回線にシェアが可能です。
↓メリハリ無制限の解説はこちら
「ミニフィットプラン+(プラス)」は対象外
「ミニフィットプラン+(プラス)」は0GB~3GBまで、ひと月あたりのデータ使用量によって3段階に料金が変動する段階制のプラン。しかしデータシェアプラスでは対象外となっています。
また、ガラケーからスマホに移行の方が加入できる「スマホデビュープラン」も残念ながら対象外です。
スマホ同士のシェアは不可。
データシェアプラスの親回線・子回線で利用できる端末の種類は、
(親)スマホ、ガラケー⇒(子)タブレットなど
に限られます。
スマホ⇒スマホのシェアは出来ないのでご注意を。
「親回線」側で利用できる端末
- iPhone
- スマートフォン(シンプルスマホ含む)
- ケータイ(ガラケー)
「子回線」側で利用できる端末
- iPad
- タブレット
- 4G Wi-Fiルーター
- モバイルシアター
「家族」同士であること。
親回線と子回線の加入者は「家族」同士であることが前提。ソフトバンクでいう「家族」には、血縁関係にある方同士はもちろんのこと、同じ住所の方同士(友人、恋人等)も含まれます。
家族・親戚 | 友人・恋人 |
---|---|
|
|
家族で「グループ」を作成する
この家族同士で「家族グループ」を作成する必要があり、その中のメンバー同士に限りデータシェアプラスを利用することが可能。家族グループの作成には申し込みが必要です。
親回線側のプラン
データシェアプラスの「親回線」側で加入するプランを見てみましょう。
対象となるデータ定額
データシェアプラスの親回線として利用できるプラン(データ定額)は以下の通りです。
提供状況 | プラン(データ定額)名 |
---|---|
現行プラン (新規受付が可能) 誰でもデータシェアプラスに申し込みできる |
メリハリ無制限 基本プラン(音声)/データプランメリハリ無制限 |
旧プラン (新規受付が終了) 既存契約の方のみデータシェアプラスに申し込みできる |
メリハリプラン 基本プラン(音声)/データプランメリハリ(50GB) |
ウルトラギガモンスター+ 基本プラン(音声)/データプラン50GB+通話基本プラン/データ定額50GBプラス |
|
スマ放題・スマ放題ライト データ定額ミニ 1GB/2GBデータ定額 5GB/20GB/30GB/50GB通話定額基本料/通話定額基本料(ケータイ)/通話定額ライト基本料/通話定額ライト基本料(ケータイ) |
|
ホワイトプラン・標準プラン パケットし放題フラットfor 4G LTE/パケットし放題フラットfor 4G |
ソフトバンクに「新規加入の方」は
「メリハリ無制限」のみ対象
名称 | データ容量 | 料金 |
---|---|---|
メリハリ無制限 | 無制限データシェアは月30GBまで | 7,238円/月4G/5G共通 |
新規受付が可能なデータ定額プランのうち、データシェアプラスの対象となるのは「メリハリ無制限」のみとなります。(ミニフィットプラン+、スマホデビュープランは対象外)
ソフトバンクに「契約中の方」は
旧プランに契約中の方も申し込みすればOK
すでにソフトバンク回線を契約している方はデータシェアプラスの申し込み手続きを行えば加入することができます。新規受付の終了した旧プラン(スマ放題など)に契約中の方もOK。
子回線側のプラン
データシェアプラスの「子回線」側で加入するプランを見てみましょう。
対象プランとデータシェアプラス使用料金
データシェアプラスはシェアを受けるほう、つまり子回線側で利用料金の支払いが必要。
ただし、2019年9月13日から提供を開始している「基本プラン(データ)」に加入の方は無料でデータシェアプラスを利用することができます。基本プラン(データ)の月額料金1,078円(税込)は支払いが必要です。
提供状況 | 対象プラン (iPad/タブレット/モバイルデータ通信/モバイルシアター向け) |
データシェア使用料 |
---|---|---|
新規受付中 | 基本プラン(データ) | 無料 |
新規受付終了 既存契約の方のみ |
タブレット基本料 | 税込550円/月 |
Wi-Fiルータープラン | ||
Wi-Fiルータープラン(高速) |
家族データシェアとの違いは
家族が対象のシェアサービスということで「家族データシェア」(※新規受付は終了)と混同しまう方も多いかと思います。
それぞれの主な違いを表にまとめてみました。
データシェアプラス | 家族データシェア | |
---|---|---|
対象端末 親回線 |
スマホ ガラケー |
スマホ ガラケー タブレット WiFiルーター |
対象端末 子回線 |
タブレット Wi-Fiルーター モバイルシアター |
スマホ ガラケー タブレット Wi-Fiルーター |
対象のプラン |
メリハリ無制限基本プラン(音声)データプランメリハリ無制限 新規受付終了メリハリプラン基本プラン(音声)データプランメリハリ 新規受付終了ウルトラギガモンスター+データプラン50GB+データ定額50GBプラス 新規受付終了スマ放題/スマ放題ライトデータ定額ミニ1/2GBデータ定額5/20/30/50GB 新規受付終了ホワイトプラン/標準プランパケットし放題フラットfor 4G LTEパケットし放題フラットfor 4G |
新規受付終了スマ放題/スマ放題ライト家族データシェア10/15/50/100GB |
「データシェアプラス」と「家族データシェア(新規受付は終了)」との主な違いは、スマホ同士でのシェアができるか否かという点。
家族データシェアでは親回線(スマホ)→子回線(スマホ)のシェアが可能ですが、「データシェアプラス」の場合はタブレットやWiFiルーター等の端末に限られます。
なお家族データシェアは新規受付が終了しています。つまりスマホ同士でシェアができる新規加入できるプランは現在ありません。
「データくりこし」はできる?
データくりこしとは、その月に使いきれなかったデータ量を翌月に繰り越すことのできるサービスです。
データ繰り越しは基本的に不可
残念ながらデータシェアプラスでは基本的に「データくりこし」を利用できません。
親回線が基本プラン(音声)、通話基本プラン、ホワイトプラン、標準プランの場合、データくりこしには対応しません。
ただし現在、旧プランである「スマ放題/スマ放題ライト」のデータ定額5/20/30/50GBに加入している方に限り、利用することができます。
当月のデータを繰り越しできるのは翌月のみ。翌々月以降に持ち越すことはできません。繰り越されたデータ分はメインのデータ量が無くなってから消費されます。
もしデータ容量分を使い切ったら?
親回線のデータ容量がなくなってしまった場合はどうなるのでしょう?
速度制限されます
親回線のデータ容量を使い切ってしまった場合は、親回線・子回線ともにその月末まで通信速度が極端に遅くなってしまいます(最大128kbpsまで制限)。
軽めのサイトの閲覧やメールの送受信などはかろうじて可能ですが、動画など速度が必要なコンテンツは楽しめなくなりますので、ご注意を。
データを追加購入する場合
速度制限された場合、データ容量を追加購入することにより本来の通信速度を回復させることができます。各データ定額ごとの料金は下記の通り。
追加購入時 | 1GB:1,100円 0.5GB:605円 |
---|---|
オートチャージ※利用時 | 1GB:1,100円 |
オートチャージ=データを使い切った際、低速化する前に自動でデータ追加するサービス。追加上限数(1~10回/50回/無制限)の設定が可能。
1回づつ購入する場合は0.5GBだけ購入することができますが、オートチャージでは1GBしか選べません。
データシェアプラスはどんな人向け?
データシェアプラスはスマホのデータを効率よく使い、タブレットの通信料を安く抑えるためのサービスと言えます。
スマホのデータ容量を無駄なく使いたい方に
大容量(50GBなど)のプランの場合、スマホだけで完全に使い切るというのは逆に難しいかもしれません。データシェアプラスによって使い切れないデータ分をタブレットなどの通信に振り分けることで無駄なく利用することができますね。
家族が多く、各人が個別にタブレットを持っている場合にも
家族が多い場合は最大5つの子回線にシェアできるので、個別に契約するよりも通信料のコスパが高くなります。
料金比較シミュレーション
通常のタブレット契約とデータシェアプラスを使用した場合の料金を比較してみました。
通常のタブレット利用料金
データシェアプラスを利用しない場合の月額料金例(税込)です。
合計(税込)
|
~1GB:3,278円 ~2GB:4,378円 ~3GB:5,478円 |
基本プラン(データ) | 1,078円 |
---|---|
データプランミニフィット+ | ~1GB:2,200円 ~2GB:3,300円 ~3GB:4,400円 |
タブレット向けのデータ定額として使った分だけの段階定額プラン「ミニフィット+」を選択した場合、データ通信料が税込2,200円~4,400円。
そこに基本料である「基本プラン(データ)」の税込1,078円をプラスして、
税込3,278~5,478円/月となります。
データシェアプラスを使用したタブレット利用料金
データシェアプラスを利用した場合の月額料金例(税込)です。
親回線のスマホ料金は別途かかります。
合計(税込)
|
30GBまで:1,078円 |
基本プラン(データ) | 1,078円 |
---|---|
データシェアプラス利用料 | 30GBまで:0円 |
データ通信料は親回線からシェアされるため無料。基本料である「基本プラン(データ)」税込1,078円の支払いだけでOKです。
税込1,078円/月となります。
申し込み方法・注意点
データシェアプラスへはソフトバンクの各ショップで申し込みが可能です。
申し込み時の注意点2つ
1.家族の「グループ」を作成が必要
家族・親戚でなくても同じ住所に暮らしていればOK
先ほど述べたように、家族や親戚はもちろん同じ家または部屋(同住所)に住んでいれば血縁関係がなくても「みんな家族割+(プラス)」の家族グループの範囲として認められます。
ただし「同じ住所に暮らしてますよ~」という証明書の提出が必要。
詳しくはこちら【公式】FAQ:家族の条件を教えてください
2.ベースとなるデータ定額の選択が必要
データシェア開始前・終了後に利用するデータ定額を決めておく
データシェアプラスに申し込みして適用が開始されるまでの間とシェアの終了後に利用するデータ定額プランを決めておく必要があります。
「親回線」側で選べるデータ定額
基本料金プラン | データ定額 |
---|---|
基本プラン(音声) | データプラン1GB(スマホ/ケータイ) |
データプラン100MB | |
データプランメリハリ無制限 | |
データプランミニフィット+ |
「子回線」側で選べるデータ定額
基本料金プラン | データ定額 |
---|---|
基本プラン(データ) | データプラン50GB(データ通信) |
データプランメリハリ | |
データプランミニフィット |